2023 AW|素材を使い込む喜びのあるもの。wjk定番キャップのリデザイン。

2023 AW|素材を使い込む喜びのあるもの。wjk定番キャップのリデザイン。 - wjk

 2023 AWでは、wjkが初期からリデザインを繰り返している定番のキャップアイテムを展開しています。上質な素材選びと、シンプルなデザインの中に込めたディティールへのこだわりをご紹介します。


 01|base ball cap

 

ベースボールキャップは創業初期の2006年頃から展開しているwjkの定番アイテムです。当初は厚みのあるヘビージャージを使用していましたが、今回は程よい柔らかさがあり頭のかたちに馴染みやすいミディアムジャージ生地を使用。内側スベリには汗どめのパイル地が付いており、バックベルトにはレザー、アジャスターには金具を使用しています。

 

使い込むごとに味わいの増す、製品を後染めしたジャージ素材。その風合いを生かすために背面もメッシュにせずジャージ生地を使用しています。カジュアルな印象になりすぎず、綺麗めな着こなしにもマッチする仕上がりに。

 

時代に合わせて被りの深さやツバの長さも変化させていますが、今回は浅すぎず深すぎず、様々なスタイルに合わせやすいバランスに。折りたたんでバッグに入れられるラフさも人気です。

 

クラウンとツバ部分には、wjkの定番デザインであるカットオフ加工によるアクセントを施しています。15年程前からwjkでは定番のデザインですが、新しくwjkの商品を手に取ってくれたお客様からは珍しいデザインだと好評いただいています。

 

 

02|work cap

 

2009年頃から展開しているワークキャップはwjkのベストセラーアイテム。リリース当時からファンのお客様も多くいます。

ワークキャップとキャスケットの中間のようなデザインで、被るだけで雰囲気の出るアイテム。コートや綺麗めのスタイルとも高相性です。

 

クラウン部分は小さいハギを取って縫い合わせるのではなく、パーツを切り出し切り込み部分を1枚で縫製する贅沢なつくりになっています。

ツバには芯を入れないことで柔らかく頭の形に沿ったシルエットに。細かくステッチを入れることで補強とデザインアクセントにしています。

 

このアイテムもベースボールキャップ同様に製品染めを施したミディアムジャージを使用しており、wjk定番のカットオフ加工のアクセントも施しました。素材を好まれ色違いやリリースシーズンごとにコレクションされる方もいます。

 

 

03|leather work cap

 

ワークキャップは3シーズンぶりに復活したアイテムですが、今回は初のレザー素材も展開しています。レザー素材のキャップは市場でもあまり目にしない珍しいアイテムであり、wjkとしても初の試みだったため素材選びや縫製もかなり苦労が多く、完成までに多くの試行錯誤を重ねました。

 

素材は姫路産の国産レザーを使用。美しいテクスチャのカウレザーに縫製後、洗い加工を施すことで特徴的なシワを表現しています。レザーは厚すぎても硬い印象になってしまい、かといって柔らかすぎてもシルエットを損なうため革選びにもこだわりました。くたっとした見た目ですが、被ると頭のかたちにフィットします。

 

裏面は被り心地を考慮してメッシュ素材に。型はジャージ素材のワークキャップと同じように1枚のパーツから切り出したデザインですが、縫製部分は断ち切りを外に出さずに内側に縫い込むことでより綺麗な印象に仕上げています。

 

普段革素材を扱わない帽子の縫製工場では縫製が難しく、このアイテムだけは普段はレザージャケットを縫製している、革の特性を熟知した専門の縫製工場様に依頼し、何度も試作を重ねました。wjkのものづくりへの想いを理解してくれるつくり手の存在があったからこそ完成したアイテムです。


 

つくり手の扱いやすさ、使い手の買いやすさや手軽さから近年では化学繊維がかなり定番化してきたように思います。wjkにも化学繊維のアイテムはありますし、その機能性が活きる場面は当然あるのですが、一方で天然の素材を使い込んで自分のものにしていく喜びが失われていくことには寂しさを感じます。


wjkは普遍的価値のあるアイテムを何度も何度も繰り返しつくり続けていますが、その度に魅了されるのが天然素材が持つ魅力です。価値ある素材や技術が継承されていくために、そしてそれを届けるために、本物の素材の使い手であり続けたい。

それがwjkのものづくりに共通する想いです。

 

base ball cap

¥14,300 TAX IN

wjk定番のbase ball cap。全体に裁切りを残した無骨感を全面に打ち出したデザイン。内側の「すべり」をパイル生地にする事で被った時の着用感や機能面も考慮。後部ストラップはcow leatherを使用、アジャスターには金属パーツを採用し、細部の付属使いも妥協しないwjkらしい仕上がり。

work cap

¥13,200 TAX IN

wjkのベストセラーキャップであるワークキャップを復刻。クラウンをワンピースで取った特徴的なパターン、全体に裁切りを残した無骨感を全面に打ち出したデザインそのままに、素材変更などライトアレンジを施している。

leather work cap

¥33,000 TAX IN

wjkのベストセラーキャップであるワークキャップを国産カウレザーにて再構築。クラウンをワンピースで取った特徴的なパターン、着用することで自然なカーブができるよう計算された芯なしブリムはジャージ素材の仕様を踏襲。素材に合わせ断ち切り仕様を排除し、ソリッドに仕上げた。